知床半島は北海道の東端に位置する半島で、日本でも有数の手つかずの自然が広がる絶景の地として知られています。
2005年7月にはユネスコの世界自然遺産に登録され、豊かな生態系と壮大な自然に惹かれ多くの観光客が訪れる場所です。
本記事では、知床半島の魅力からアクセス方法・必見の観光スポット・エコツーリズム戦略まで徹底解説します。
最後まで読んで、知床半島の旅行を最大限楽しんでくださいね。
知床半島の魅力|世界遺産に登録された理由と自然の壮大さ
知床半島が世界自然遺産に登録されたのは、流氷の影響を受けた海と陸の生態系の多様性が評価されたことが理由です。
北半球の中で流氷が訪れる場所の南端に位置しているため、知床半島では独自の生態系が形成されています。
オジロワシやヒグマ・アザラシ・シャチなど、絶滅危惧種を含む豊かな動物が生息していることも世界遺産に選ばれた大きな理由です。
冬には流氷が押し寄せ、氷と雪に包まれた壮大な景観が訪れる人々を魅了しています。
また、知床半島の大きな魅力は、人間の手がほとんど加えられていない自然そのものです。
険しい山々と森林、海岸線が織りなす雄大な風景は、訪れる人に等しく感動を与え、世界中の観光客が知床の風景を求めて訪れています。
知床半島への行き方|主要都市からのアクセス方法
知床半島へ、主要都市からアクセスする方法を詳しく解説します。
- 飛行機
- レンタカー
- バス
それぞれのアクセス方法を詳しくみていきましょう。
飛行機
東京(羽田)、大阪(関西)、札幌(新千歳)から、女満別空港への直行便が運行しています。
女満別空港から知床までは、レンタカーやバスを使って2時間ほどでアクセスできるため、主要都市からアクセスする際には、女満別空港まで飛行機を利用しましょう。
また中標津空港も知床にアクセスでき、女満別空港より10分ほど近い距離にあるので、知床を訪れる際は、どちらかの空港を利用することがおすすめです。
旅行プランによって利用する空港を決めてみてくださいね。
レンタカー
知床半島へのアクセスは、レンタカーを利用しての移動が最も効率的です。
女満別空港や釧路空港など比較的近くまで移動できれば、北海道の広大な自然を楽しみながらのレンタカーが旅行には最適です。
道東エリアの風景を眺めながら、目的地へ向かうのも観光の一部となるため、家族や友人などとプライベートな移動手段を求めている方はレンタカーを利用しましょう。
バス
知床半島へのアクセスは、バスを利用する方法もおすすめです。
札幌や女満別空港から直通のバスが出ているため、バスに乗り込んでしまえば、着くまで自由な時間を楽しめます。
釧路空港や釧路駅など、さまざまな場所から出ているので、柔軟に旅行の計画を立てたい方はバスの利用もおすすめです。
ただし、知床までのバスは本数が少ないため、スケジュールを立てる際には、バスの時間を最初に確認してからプランを練ってみてください。
知床五湖と知床岬|必見の観光スポットと自然体験
知床半島観光において外せないスポットが、知床五湖と知床岬です。
知床五湖
画像引用元:ACTIVITY JAPAN
知床五湖は、原生林の中に位置する5つの湖の総称で、鏡のように山々を映し出す湖面が人気な観光スポットです。
季節によって山々の姿、空気の澄み具合が異なるため、訪れる度に新しい発見が楽しめます。
ガイドツアーに参加すれば、動植物に関する興味深い説明を受けながら、知床の大自然をより深く知ることも可能です。
景色だけでなく、知床の歴史や自然への理解を深めることもおすすめですよ。
知床岬
画像引用元:HOKKAIDO LOVE!
知床岬は知床半島の先端に位置する岬で、オホーツク海に面しています。
特別保護地区となっているため、陸路での立ち入りは禁止されており、クルーズ船を使ってのみ海上から眺めることが可能です。
海からしか見られない絶景が広がり、運が良ければクジラやイルカなどの海洋生物に出会うこともできるため、知床岬を訪れるクルーズで最高の思い出を作ってくださいね。
知床半島観光モデルコース|2泊3日で知床を満喫!
知床を満喫するための2泊3日のモデルコースを紹介します。
1日目
女満別空港または中標津空港に到着後、まずは知床五湖を訪れましょう。
午後はゆっくり散策し、知床の自然を感じながら過ごします。
夜はウトロの宿に宿泊し、ウトロ温泉と北海道の新鮮な魚介類を堪能してくださいね。
2日目
知床岬クルーズに参加し、海からの絶景を楽しみます。
クルーズ終了後は、カムイワッカ湯の滝で自然の温泉体験。
沢登りをしながら楽しむ温泉は、他では味わえない特別な体験になるでしょう。
3日目
最終日は、知床峠からの絶景ドライブを楽しみながら、時間があれば道の駅などで地元特産品を購入し、最後に知床周辺の観光をしながら帰路につきましょう。
知床には、斜里町羅臼町がありますが、観光地のほとんどは斜里側にあるので、斜里川のコースを選択することがおすすめです。
また、知床峠は冬季中は通行止めになるので注意してくださいね。
知床半島の魅力を十分に楽しみつつ、おすすめの観光スポットを巡るコースを紹介しました。
季節によって異なるアクティビティや体験があるため、訪れる時期に応じてプランをカスタマイズしてみてくださいね。
知床観光の注意点と安全対策|事故を防ぐための重要事項
知床観光においては、自然環境への配慮と安全対策が重要です。
知床観光では、野生動物との距離を保つことを意識しましょう。
知床ではヒグマとの遭遇が珍しくありません。
クマよけのベルを携帯し、音を立てながら歩くことで、動物との不要な接触を避けることができます。
姿が見えてからでは遅いため、必ず事前に対策してくださいね。
また、知床半島では、気候に気をつける必要もあります。
特に冬季は、氷点下に達する寒さや雪による道の悪化など、慣れていない方には厳しい環境が待っています。
防寒具の準備はもちろん、不安な方はガイド付きツアーに参加することで安全性を高めましょう。
夏季でも天候が急変することがあるため、登山やトレッキングを計画する場合でも十分に装備を用意してくださいね。
知床半島の周辺エリアも楽しもう!根室半島がおすすめ
知床半島だけでなく、その周辺エリアも観光に組み込むことで、さらに充実した旅が楽しめるでしょう。
特に根室半島は知床とは異なる魅力があるため、時間がある方はぜひ訪れてみてくださいね。
風蓮湖や落石岬は、根室半島の見どころです。
手つかずの自然が残り観光客も少ないため、静かに自然を楽しみたい方に、ぜひ訪れて欲しいスポットです。
知床から根室までは車で3時間ほどの距離にあります。
レンタカーがあれば、観光地を巡りながら移動できるので、1泊2日で知床と根室を巡るプランもおすすめです。
根室エリアでは、地元の名物であるエスカロップやサンマロール寿司を味わいながら、観光を楽しんでくださいね。
知床エコツーリズム戦略とは?自然を守りながら観光しよう
知床では、観光が自然に与える影響を最小限に抑えるために、エコツーリズム戦略が実施されています。
観光客は自然を保護しながら、持続可能な方法で知床を楽しむことが必要です。
知床では豊かな自然環境を守るため、ガイド付きのエコツアーが数多く提供されています。
専門のガイドから動植物の生態について学びながら、自然保護の重要性を理解できる貴重な体験ができる点が大きな魅力です。
また、エコツアーでは、観光客が自然環境に悪影響を与えないように制限が設けられています。
たとえば、自然散策コースでは人が踏み込む場所が制限されており、動植物の生息地に負担をかけないようになっています。
観光のポイントをおさえて知床半島を最大限に楽しもう!
知床は、手つかずの自然と多様な動植物が魅力的な観光地です。
知床を訪れれば、自然の美しさや力強さを感じることができるでしょう。
季節によって発見できる楽しみも変化するため、最適なプランを選び、自然を守りながら知床の魅力を堪能してくださいね。