2024年9月、全国におけるスーパーのいくらの平均価格は、100g当たり1,683円でした。10年前の平均価格はおよそ1150円だったので、それから500円以上も値上がりしていることになります。
いくらの価格が高騰している一番の原因は、地球温暖化による鮭の漁獲量減少です。
この記事では、いくら高騰の背景にある他の要因についても解説します。また、いくらをお得に手に入れられるふるさと納税もご紹介しますよ!
「いくら高騰の真相が知りたい」「高騰が続く中でも、美味しいいくらを食べたい」と思っているいくら好きの皆さんは、ぜひ最後までお読みください。
いくら高騰の原因
いくらの高騰には、原料となる鮭だけでなく、他の水産物の漁獲量の減少が関係しています。また、世界情勢も関係しています。
鮭の不漁
いくらの高騰の一番の原因は、原料となる秋鮭の不漁です。今から約20年前には、年間7,000万匹を超える鮭が日本沿岸に来遊していましたが、ここ数年はおよそ2,000万匹までに落ち込んでいます。
北海道立総合研究機構によると、2024年度の北海道全域における鮭の水揚げ予想は、1,703万匹となっています。これは、記録的不漁と言われた2023年の70%にとどまる数値です。
鮭の不漁の原因の多くは地球温暖化による海水温の上昇に起因してます。
このように、このままいくらの原料となる鮭の不漁が続けば、いくらの高騰も必然と言えるでしょう。
他の主要魚の不漁
いくらの高騰に影響を与えているのは、原料となる鮭だけではありません。近年、いくらの主な生産地である北海道では、鮭だけでなく、ホッケ、サンマ、スルメイカなど主要魚が不漁となっています。
このため、塩干物(塩辛や干物など)のメーカーが、他のもので利益を稼がなければならず、いくらの価格が高騰しているのです。
輸入いくらが入手困難
※水産庁のデータをもとに作成
実は、国内で消費される魚介類の多くは輸入によって支えられています。いくらも例外ではありません。実際に、2021年のデータによると、国内で消費されるいくらの42.7%は米国、39.7%はロシアからの輸入品です。国内生産の割合は、わずか10.6%しかありません。
そんな中、2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、ロシアに対する制裁措置が講じられたことにより、ロシア産の輸入卵が入手困難となっています。
具体的には、日本では、ロシアからの輸入水産物に適用していた優遇税率を撤回しました。それにより、ロシアから輸入する、サケ・マス類やいくらを含むその他冷凍魚卵の関税率が3.5%から5%に引き上げられました。関税率が引き上げられたことにより、ロシアからの輸入が制限され、国内の価格が上昇しているのです。
このように、いくらが高騰している原因には、世界情勢も関わっています。
【2024年9月速報】今年のスーパーのいくらの値段
出典元:小売物価統計調査による価格推移
総務省統計局の小売物価統計調査によると、全国におけるスーパーのいくらの平均価格は、100g当たり1,683円でした。(2024年9月時点)
グラフを見てもわかるように、2023年8月のピーク時からは下がっているものの、年々いくらの価格は上昇しています。
先ほどもお伝えしたように、いくらの価格高騰には地球環境の影響が強いため、今後も高騰が続くでしょう。
高騰するいくらはふるさと納税がおすすめ
高騰が続くいくらも、ふるさと納税の返礼品に選べば、お得に手に入れることができます。ここでは、ふるさと納税のいくらについて解説します。おすすめのいくらの返礼品もご紹介するのでチェックしてみてください!
ふるさと納税のいくらをおすすめする理由
いくらを手に入れる方法としてふるさと納税をおすすめする理由は、還元率が非常に高いからです。実際に、ふるさと納税の寄附金額といくらの市場価格を比較してみると、還元率は50%以上がほとんどです。
また、ふるさと納税を活用するなら今(9月〜10月)がおすすめです。なぜなら、現在出品されているいくらのほとんどは、昨秋に獲れた秋鮭から加工されたもので、今年のものよりお安く手に入れられるからです。
実際に、今年の新物は昨年のいくらと比べて、価格が1.5〜2倍まで上がることが予想されます。冷凍技術の進歩により、昨年のいくらでも品質に問題はありません。昨年分が売り切れる前に、早めの購入をおすすめします!
返礼品にいくらを選ぶなら標津町がおすすめ
「鮭の聖地」として日本遺産にも認定されている北海道標津町。鮭の水揚げ量は、全国トップクラスです。秋になると根室海峡沖で美味しい秋鮭が獲れます。そんな標津町で生産されているいくらが、美味しくないわけがありません。
標津町のいくらの特徴と言えば、何と言っても鮮度の良さです。朝水揚げされた秋鮭は、午前中にいくらに加工されます。それぞれのお店が独自のタレで漬け込んでいるので、お好みの味を見つけてみるのも楽しいでしょう。
また、標津町では「標津町地域HACCP」システムに基づき、安心・安全な水産加工品を提供しています。いくらの高騰が叫ばれている中、高品質で安心できる標津町のいくらをお得にお試ししてみてください!
標津町のいくらを味わえるおすすめふるさと納税4選
ここでは、標津町のふるさと納税に出品している4社のいくらをご紹介します。
株式会社北海永徳
「北海永徳」のいくらは、地元の漁師から美味しいと認められた味付けが自慢です。その味は世界にも認められ、2011年〜2016年まで、6年連続でモンドセレクション金賞を受賞しています。
鮭の卵は成熟が進むと、サイズはアップするものの、皮が硬くなってしまうのが難点です。北海永徳では、十分に成熟していながら、皮が柔らかい卵を使用しています。旨味と食感の黄金バランスをご堪能ください。
一方、プチプチ食感を楽しみたい方には「大粒いくら」がおすすめです。通常の醤油いくらと味は同じで、皮が弾ける食感をより強く感じることができます。
価格:13,000円(大粒いくら500g)15,000円(醤油いくら500g)19,000円(醤油いくら500g×2)
購入サイト:https://www.furusato-tax.jp/product/detail/01693/6010409?city-product_rank
魚柴
出典元:魚柴|楽天市場
出品元である「魚柴」は、新鮮な海産物を種類豊富に取り揃え、地元から愛されている鮮魚店です。お店に並ぶ商品の9割が標津産というこだわりも。
こちらの返礼品は、魚柴の代表が自らセリ落としたものです。標津産の新鮮な秋鮭の卵を、手もみで丁寧にもみほぐし加工しました。
濃厚な味わいのいくらを、新鮮な秋鮭とともに、贅沢な親子丼にしてお召し上がりください。
価格:21,000円(秋鮭300g、醤油いくら150g)
購入サイト:https://item.rakuten.co.jp/f016934-shibetsu/1337670/
有限会社マルエス島田商店
「有限会社マルエス島田商店」のいくらは、標津町がふるさと納税に取り組み始めた当初から出品されています。
秘伝の漬け込みタレに使われているのは、歯舞産昆布醤油。まろやかな昆布出汁がいくらの旨味を引き立てています。昔ながらの手もみで処理しているため、解凍しても良質な旨みが逃げにくいのが特徴です。
価格:16,000円(醤油いくら200g×2)
購入サイト:https://item.rakuten.co.jp/f016934-shibetsu/10000151/
SASAS’(株式会社笹谷商店)
標津町の老舗「株式会社笹谷商店」の返礼品は、標津産の秋鮭・いくら・帆立を一度に味わえる商品です。
いくらは、朝獲れた秋鮭を午前中に漬け込むというスピード加工が自慢。歯舞産昆布醤油を使い、優しい味に仕上がっています。一粒一粒がコロコロと輝くいくらをご賞味ください。
価格:19,000円(新巻鮭3切れ、醤油いくら150g、帆立300g)
購入サイト:https://item.rakuten.co.jp/f016934-shibetsu/1430410/
いくらの高騰はふるさと納税で乗り越えよう!
いくらの価格高騰には、地球温暖化や世界情勢が関係しています。すぐに解決できる問題ではないため、いくらの値上がりはこれからも続くでしょう。
そこで活用したいのが、ふるさと納税です。ふるさと納税を使えば、生産者や地域に協力することになり、豊かな水産業への支援に繋がります。ふるさと納税で美味しくお得にいくらを食べることによって、国産のいくらを守ることにもなるのです。
地元の生産者と全国の消費者が協力して、いくら高騰の危機を乗り越えられたらいいですね!