ホタテのバター焼き 画像

標津の海産物ガイド!おすすめグルメスポットもご紹介

北海道東部に位置する標津町では、毎年多くの海産物が水揚げされています。豊かな水資源に恵まれた根室海峡を漁場に持ち、特に鮭の漁獲量は国内有数です。

この記事では、標津を代表する海産物として、サケ・ホタテ・ホッキをご紹介します。標津の海産物を使った人気の加工品や、標津の海産物を味わえるおすすめのお店もお伝えしますよ。

標津の海産物が気になる方、標津への旅行を予定されている方はぜひ最後までお読みください。この記事を読めば、あなたも「標津の海産物マスター」になれるでしょう!

標津の海産物ベスト3

ここでは、標津の海産物ベスト3であるサケ・ホタテ・ホッキを紹介し、それぞれの美味しさの秘密に迫ります。

サケ

鮭 画像

出典:鮭の聖地をもっと楽しむ観光サイト「けさのさけ」|南知床標津町観光協会

標津の海産物として最初にご紹介するのは、サケです。標津の歴史は、およそ一万年前にさかのぼり、サケとは切っても切れない生活を送ってきました。そんな歴史文化が評価され、標津は「鮭の聖地」として日本遺産に認定されています。

標津で獲れるサケには、漁獲時期によっていくつかの種類があるので、それぞれご紹介します。

鮭児

翌年以降に成熟するシロサケで、9月〜12月に水揚げされるものを「鮭児」と言います。
未成熟のため、ハラス部分が厚いのが特徴です。

鮭児は1万尾に1尾とも言われ、その希少性から「幻の魚」と呼ばれています。普通の鮭より身の脂質が非常に高く、舌の上でとろける脂の旨味を楽しめます。

時しらず(トキシラズ)

「時しらず」は、その年に成熟するシロサケで、5月〜7月に水揚げされる「夏鮭」のことを指します。卵や白子にいく脂や栄養分が身に広がっているため、産卵期に漁獲する秋鮭よりも脂がのっているのが特徴です。

秋鮭に比べて早めに漁獲されるため、「本来の時期を知らない魚」という意味で「時しらず」と呼ばれています。

標津の時しらずの美味しさの秘密は、「船上一本〆」にあります。漁師が水揚げ直後に船上で丁寧に活〆するため、生臭さもなく、食感も良いまま消費者のもとに届くのです。

秋鮭

「秋鮭」は、7月〜12月に水揚げされる、十分に成熟したシロサケです。標津の秋鮭は、海中でふるさとの川の水に触れると、一層美味しくなると言われています。

漁獲してすぐに氷で鮮度を保ちつつ、すばやく陸揚げされた秋鮭は、漁港から5分もかからない加工場で処理されます。鮮度が自慢の標津産の秋鮭をぜひ味わってみてください。

また、秋鮭には、不飽和脂肪酸のEPA・DHA・ビタミンA・Dなどが含まれています。美味しいだけでなく、健康や美容に良い食材でもあるのです。

いくら

鮮度が自慢の標津産の秋鮭。その秋鮭からとれるいくらも絶品です。標津のいくらは機械を使わず、手作業で丁寧に加工されていきます。塩漬けや、北海道産の昆布を使った醤油漬けが人気です。

すばやく丁寧に加工されたいくらは、一粒一粒がしっかりとしており、キラキラと光って宝石のようです。プチプチとはじけながら、口いっぱいに広がる海の旨味をお楽しみください。

ホタテ

ホタテ 画像

出典:鮭の聖地をもっと楽しむ観光サイト「けさのさけ」|南知床標津町観光協会

標津のホタテは、流氷が溶け出したミネラル豊富な海で育ちます。

標津のホタテは、稚貝を海に放ち、2〜4年の時間をかけて成長させる「地撒き方式」で漁獲されます。天然のホタテと同様に海底を自由に動きながら育つため、貝柱が大きく、旨味が凝縮され、コリコリとした歯ごたえが特徴です。

ホタテには、タウリンや豊富なミネラルが含まれており、動脈硬化の予防やコレステロール値の低下に効果があります。標津のホタテは、特に栄養価が高く、健康にも良い食材なのです。

ホッキ

標津前浜では、1月の厳寒期から春先にかけて、美味しいホッキ貝が漁獲されます。厚い貝殻に守られた身には、濃厚な甘味と旨味が詰まっており、コリコリとした食感を楽しめます。

ホッキ貝は一年を通じて獲れますが、最も美味しい時期は3月〜4月です。この時期には、産卵期を控えて栄養を蓄え、大きく育ったホッキ貝が漁獲されます。厳しい寒さを乗り越え、北の冷たい海で身が引き締まったホッキ貝は格別です。

ホッキ貝と言えば、湯通しされた美しいピンク色が印象的ですが、本来の旨味を味わうなら刺身が一番です。標津を訪れた際には、新鮮なホッキをぜひ刺身でご堪能ください。

標津の海産物のおすすめ加工品

ここでは、100%標津産にこだわった加工品を紹介します。お土産やお取り寄せグルメにもぴったりです。

鮭とば

鮭とば 画像

出典:鮭の聖地をもっと楽しむ観光サイト「けさのさけ」|南知床標津町観光協会

秋鮭を加工した珍味と言えば、お酒のお供にもぴったりの「鮭とば」ではないでしょうか。もともとはアイヌの保存食だったと言われている鮭とば。標津町では今でも、晩秋になると、一般家庭の軒先に自家製の鮭とばが干されています。

日本で初めて鮭とばを商品化した町とも言われている標津町。そんな標津町では、作り手のこだわりが詰まった鮭とばを手に入れることができます。

噛むほどに口の中に広がる、標津産の秋鮭の旨味をお楽しみください。地元でしか手に入らない商品もあるので、標津町を訪れた際は忘れずにゲットすることをおすすめします。

鮭節

出典:「華ふぶき」|知床標津マルワ食品公式サイト

「鮭節」は標津町の特産品です。中でも有名なのが、地元の建設会社が開発し、販売している「華ふぶき」。

華ふぶきの美味しさの秘密は、伝統的な「手火山造り」にあります。手火山造りとは、直火で乾燥と焙乾(いぶす作業)を繰り返す製法です。直火の遠赤外線でじっくりと乾燥させるため、素材本来の優しい旨味を引き出せるのです。

鮭節からとった出汁もまた絶品です。地元では、華ふぶきの出汁をスープに使用しているラーメン店やうどん店もありますよ。出汁以外でも、冷奴やおひたしのトッピング、おにぎりの具など、鰹節と同じように使っていただけます。

帆立子

帆立子 画像

出典:帆立子 | 標津ノ海産 しべつさん (shibetsusan.com)

「帆立子」とは、ホタテの生殖腺の珍味です。後ほど紹介する「川村水産」の前社長が考案した商品です。川村水産の帆立子は、3月〜5月上旬に根室海峡で獲れたホタテを、砂糖と塩でシンプルに味付けしています。

かつて、帆立子は原材料の確保が難しく、幻の珍味と言われていました。現在はネットからも購入できるので、気になる方はぜひお取り寄せしてみてください。

標津の海産物を食べられるお店

ここまでで紹介した標津の海産物を、美味しく食べられるお店を紹介します。

「魚柴」

魚柴 画像

出典:「魚柴」公式サイト

「魚柴」の店頭に並ぶ海産物の9割が、根室海峡をはじめとした標津産。「捌きたての刺身を食べたい」「自分で釣った魚の下処理をしてほしい」などの要望にも応えてくれる魚柴は、地元に密着した鮮魚店です。

高品質な海産物を低価格で手に入れられるのは、地元の市場から直接仕入れている魚柴ならではの強みと言えるでしょう。

住所北海道標津郡標津町南4条東1丁目1-17
連絡先09015289032
営業時間9:30~16:00
定休日不定休
SNShttps://www.shibatakaihan.com/

「郷土料理武田」

郷土料理武田 画像

出典:「郷土料理武田」公式サイト

「郷土料理武田」は、地域に根付く郷土料理と創作料理のお店。「標津前浜のとれたて魚介類をその日のうちに」がポリシーです。

人気メニューは、「しべつ鮭三代漬丼」と「さけ丼ぶり」。しべつ鮭三代漬丼は、標津のサケ・イクラ・鮭節・ホタテを一度に味わえる贅沢な一杯です。

ホタテの稚貝の味噌汁や、「鮭のしゃぶしゃぶ」など、海産物が豊富に獲れる標津町ならではのメニューをお楽しみいただけます。

住所北海道標津郡標津町南1条1丁目1-5
連絡先0153823007
営業時間月・水・金 11:00~14:00/17:00~21:00(L.O.20:30)
火・土 11:00~14:00
定休日日曜日・木曜日
SNShttp://salmon-takeda.com/

「居酒屋さわ」

居酒屋さわ 画像

出典:「居酒屋さわ」|鮭の聖地標津町をもっと楽しむ観光サイト「さけのさけ」|南知床標津町観光協会

「居酒屋さわ」は、居酒屋歴50年以上のベテラン女将が、一人で切り盛りしている居酒屋です。ショーケースには、鮭の一夜干しやカレイ・ホッケの干物など、その日のおすすめが並びます。「標津の前浜で水揚げされたものしか並べない」という女将のこだわりは、メニュー表を置かないスタイルからもわかります。

標津の新鮮な海産物と、女将の素敵な人柄が魅力的な居酒屋さわ。標津町を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

住所北海道標津郡標津町南3条1丁目1-15
連絡先0153822638
営業時間17:00~22:00
定休日日曜日
SNSなし

「(有)川村水産」

川村水産 画像

出典:「川村水産」|鮭の聖地標津町をもっと楽しむ観光サイト「さけのさけ」|南知床標津町観光協会

「川村水産」は、標津産の海産物加工品を取り扱う直売所です。先ほどご紹介した鮭とばや、帆立子は、川村水産で製造されています。

川村水産の自慢は素材を際立たせるシンプルな味付け。また、鮭の加工は全て手作業で行うというこだわりぶりです。「少量でも良いものを届けたい」という社長、川村さんの想いが伝わってきます。

川村水産の商品は、直売所のほか、地元のお店を中心に数店に直接卸しているのみ。全国的に出回らない商品もあるため、標津を訪れた際はぜひ足を運んでみてください。商品へのこだわりが詰まったホームページも必見です!

住所北海道標津郡標津町南7条1丁目1-2
連絡先0153822230
営業時間8:00~18:30
定休日不定休
SNShttps://www.kawamurasuisan.com/

「波心会」

波心会 みそ漬け 画像

出典:「波心会」|鮭の聖地をもっと楽しむ観光サイト|南知床標津町観光協会

「波心会」は、2018年に標津の現役漁師たちによって立ち上げられました。鮭の切り身や半身とば、波〆タラの味噌漬けや天然ブリなど、季節ごとに道東で獲れる新鮮な海産物を販売しています。

波心会の商品は、漁獲から製造、販売まで全てを漁師の手で行っています。現役漁師ならではのクオリティを追求し、他にはない品質と味を実現しているのが特徴です。

また、波心会は、標津の美味しい海産物を全国に広めるだけでなく、標津の豊かな水資源を未来につなぐ活動にも力を入れています。波心会の今後の活動にも注目できるでしょう。

住所北海道標津郡標津町南3条1丁目2-6-2
連絡先09016413990
営業時間10:00~16:00
定休日日曜日
SNShttps://hashinkai.com/
https://www.instagram.com/tsuyonori.hayashi/

標津の海産物を味わい尽くそう

標津には、世界に誇れる高品質な海の幸がたくさんあります。特に、標津産のサケとホタテ、ホッキの美味しさは格別です。

標津の海産物の美味しさの裏には、豊かな自然環境と、それを守り続ける地元の人たちの努力があります。

貴重な自然の恵みと地元の人に感謝しながら、標津の海産物を味わってみてはいかがでしょうか。

上部へスクロール