「道東観光はどこを巡ればいい?」
「おすすめのモデルコースはある?」
このような悩みを抱える方は多いでしょう。北海道は観光スポットが多く、面積も広いため、旅行日数によってはどこを巡るか事前に決めておくとスムーズに観光しやすいですよ。
本記事では、道東を満喫できるおすすめのモデルコースをご紹介します。車がある場合ない場合に分けて旅行日数ごとに解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
【女満別から】2泊3日で楽しむ道東観光モデルコース
画像引用元:PhotoAC
ここからは、女満別空港初発の2泊3日のおすすめモデルコースをレンタカーを借りる場合と、公共交通機関を利用した場合に分けてご紹介します。道東を巡る目安のモデルコースとなるので、旅行する時期やタイミング、また帰りに利用する空港に合わせて参考にしてみてくださいね。
【2泊3日】車ありの場合
レンタカーを使って道東観光をする場合には移動距離が長いため、付近にあるガソリンスタンドの場所も合わせてチェックしておくとよいですよ。また、時期によっては雪による通行止めが発生する場合もあるため、現地の情報は常にチェックしておくようにしましょう。
1日目
午前中に女満別空港に到着し、空港でレンタカーを借りたらまずはオホーツク流氷館がおすすめ。車でおよそ20分と移動距離が短く、アクセスしやすいのもうれしいポイントですね。
車で数分ほどの場所には網走監獄があるので、午前中に合わせて巡るのもよいでしょう。食堂も併設されているため、ランチも食べられます。ランチ後は世界遺産である知床へ。
道中には知床八景の1つである夕陽台展望台もあり、海に沈むうつくしい夕日が見られますよ。夜は斜里町のホテルに宿泊し、地元の海鮮を味わうのもよいですよ。
2日目
2日目は世界遺産知床周辺を観光するのがおすすめ。知床エリアは範囲が広く、広大な自然が広がっているため、景色が目的の方であれば所要時間を多めに見積もっておくとよいでしょう。
自然の景色を満喫した後は羅臼の港方面へ向かいます。羅臼は海鮮が豊富な町なので、港付近にある羅臼市場では新鮮な海鮮丼や定食が味わえますよ。2日目のホテルは標津方面のホテルをとっておくと3日目の移動が楽になりますよ。
3日目
最終日の3日目は標津周辺を観光しましょう。標津には道の駅サーモンプラザといった商業施設があり、食事だけでなくお土産も販売していますよ。
時間に余裕があればサーモン科学館やポー川史跡自然公園を観光するのもおすすめ。標津の自然の歴史やアイヌの文化を学べます。標津観光を満喫した後は空港へ向かい、レンタカーを返却しましょう。
【2泊3日】車なしの場合
車を使わずに観光する場合は、バスや電車、タクシーを拾う必要があります。レンタカーよりも移動範囲や乗車時刻が限られるため、事前に時刻表などをしっかりとチェックしてから利用するようにしましょう。
1日目
女満別空港に到着したら女満別空港線のバスに乗り、網走駅まで向かいます。網走駅からは市内観光巡りバスに乗り、網走各所の観光スポットを巡るのがおすすめ。レンタカーがなくても気軽に網走監獄やオホーツク流氷館などを巡れますよ。
その後は知床エアポートライナーでウトロへと向かいます。ウトロ内にはさまざまな観光スポットや新鮮な海産物を販売しているお店があり、道東観光にぴったりです。夕方までに到着しておくと夕陽台展望台からの夕日も見られるでしょう。
宿泊先もウトロ内のホテルや民宿をとっておくと、翌日の知床への移動がしやすいですよ。
2日目
2日目の知床観光では路線バスの利用がおすすめ。1時間ごとに運行しており、知床各地の観光スポットを巡回しています。知床峠やウトロ温泉の各ホテルを巡回しているため、徒歩移動の手間が省けるのもうれしいポイントですね。
また、知床エリアでは定期観光バスもあり、バスに乗りながら車窓から知床の名所の絶景が見られますよ。
3日目
3日目は標津へ向かいます。知床から標津まではタクシーを使って移動します。標津は鮭の町と呼ばれ、海産物が充実しているのが魅力。最終日に食べ歩きをして楽しむのもよいでしょう。
また標津町内には遺跡群や公園があり、カヌー体験や海の公園での投げ釣りといったアクティビティも充実していますよ。標津からは釧路行きの路線バスが運行しているので、移動の負担を減らしたい方は釧路空港発着の便を選ぶとよいでしょう。
3泊4日で楽しむ道東観光モデルコース
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ここからは2泊3日のプランに加えて釧路周辺を加えたモデルコースをご紹介します。釧路は医療施設や商業施設が充実している中核都市です。北海道の中でも降雪量が少なく、晴れの日も多いため、観光しやすいのが魅力。また、海産物はもちろんザンギやスパカツといったご当地のb級グルメも多く、食べ歩きにもおすすめですよ。
【3泊4日】車ありの場合
レンタカーがある場合、釧路湿原まで足を運びやすいでしょう。手付かずの自然が感じられる観光スポットを遊歩道や展望台を歩きながら楽しめます。また、通年開催されているカヌーツアーもあり、季節ごとにさまざまな自然の情景を間近で体験できますよ。
釧路湿原を楽しんだ後は釧路駅方面へと向かいます。駅周辺にはスパカツで有名な「泉屋」や、釧路ラーメンのお店など飲食店が充実しているので、釧路グルメが堪能できますよ。
夕方前には幣舞橋で夕日を眺めるのもおすすめ。「世界三大夕日スポット」としても知られており、絶景が見られます。釧路空港までは30分ほどと移動時間も短いため、アクセスのしやすさもポイントです。
【3泊4日】車なしの場合
4日目には釧路駅周辺の観光がおすすめ。標津町から釧路方面は釧路羅臼線のバスが運行しており、2時間ほどで釧路まで到着できますよ。
釧路に到着したら駅付近にある和商市場でランチをとっておくのもよいでしょう。場内にあるお店から好きなネタを購入し、自分のオリジナルの海鮮丼が作れる名物の勝手丼が楽しめますよ。
また、釧路川方面へ向かうとカフェやお土産屋が充実している「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」といった商業施設もあり、十分に観光を楽しめるでしょう。また、釧路空港連絡バスの停留場にもなっているので、空港へも向かいやすいですよ。
4泊5日で楽しむ道東観光モデルコース
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移動範囲の広がる4泊5日なら、さらに根室方面へと足を伸ばすのもよいですよ。根室は太平洋とオホーツク海に面しており、古くから北方漁業の基地として発展してきた水産都市です。
根室は名産の「花咲がに」や水揚げ量日本一を誇る「さんま」など、さまざまな海の幸が四季を通してとれるのが魅力。旬の食材をその場で食べられるイベントなども充実しており、どのシーズンに行っても楽しめるでしょう。
【4泊5日】車ありの場合
車ありの場合は標津観光後の4日目に根室へと向かうのがおすすめ。根室には日本最北端の岬があり、早朝に向かえば海の水平線から昇る日の出が楽しめます。付近には北方領土に関する施設やモニュメントもあり、根室の歴史を感じられるでしょう。
また根室にはネイチャークルーズやネイチャーウォッチングなど、根室の自然を間近で楽しめるアクティビティが充実しています。タイミングが合えば珍しい海鳥や動物が見られますよ。食べ歩きをしたい方であれば港へ立ち寄るのもよいでしょう。
周辺には地元の漁師が営む食事処もあり、とれたての魚を使った絶品料理が食べられます。また、根室はご当地グルメ「エスカロップ」の発祥の地であり、町内にはエスカロップが食べられる飲食店も充実していますよ。
【4泊5日】車なしの場合
車ありのコース同様4日目に根室観光をする場合は中標津からバスで2時間ほどで到着しますよ。根室には市内にある景勝地を巡る遊覧バスが運行しているため、レンタカーがなくても手軽に観光ができますよ。
遊覧バスは巡るエリアの異なる2つのコースがあるので、行きたい場所の含まれているコースを選ぶのもよいでしょう。遊覧バスの運行期間は期間限定となっているため、観光時に運行しているかどうかチェックしておきましょう。
道東観光ドライブは冬がおすすめ
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道東観光はレンタカーを借りてのドライブも人気の観光方法です。北海道の道路は道幅が広く、走りやすいのが特徴です。開放感があり、運転初心者の方でも運転しやすいでしょう。車窓からも電車の景色とはまた違った雪景色が楽しめますよ。
また、レンタカーであれば道の駅などに立ち寄りやすいのもポイント。ドライブの休憩がてら隠れた穴場スポットや森の中にあるカフェやお店なども巡りやすいですよ。北海道の道は走りやすい一方で、ついついスピードを出しすぎてしまう可能性があります。
また、動物の飛び出しによる接触事故のリスクもあるため、こまめに休憩をとったり、スピードを意識したりして道東ドライブを楽しみましょう。
道東で有名なものは何?
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ここからは、道東で行っておきたいおすすめの観光スポットについてご紹介します。うつくしい景色の見られる観光スポットが充実しているので、旅行プランづくりの参考にしてくださいね。おすすめのスポットは、以下の5つです。
- 網走監獄
- 知床
- オホーツク流氷館
- 釧路湿原
- 摩周湖
では、順番に解説します。
1.網走監獄
網走監獄は、明治以来網走と関わりの深い網走刑務所建造物を保存公開している野外の歴史博物館です。網走国立公園内に位置し、東京ドームおよそ3.5個分の広大な敷地内にはさまざまな重要文化財や登録文化財が保存されています。
房内では囚人や看守のマネキンが展示されており、当時の生活環境を学べますよ。また、館内にはプロジェクターを使った体感シアターもあり、迫力満点の映像が楽しめます。
網走監獄内にある食堂では現代の網走刑務所の昼食を再現したメニューが販売されています。地産の素材にこだわり、受刑者の健康バランスを考慮した食事が楽しめるでしょう。
また、春には隠れた花見スポットとしてもおすすめ。敷地内には300本ものエゾヤマザクラが植えられており、5月の上旬に見頃を迎えます。
2.知床
2005年に世界遺産に登録された知床は北海道の東部に位置し、さまざまな動植物が手付かずの自然の中で生息している地域です。71,000haもの敷地面積を誇り、山や海、湖や川など豊かな自然広がる風景が特徴です。
知床は観光方法によってさまざまな楽しみ方を満喫できるのが魅力。自然を楽しみたい方であれば自然八景とも呼ばれる景勝地を巡るのもおすすめ。それぞれ異なるうつくしい知床の風景が楽しめますよ。グルメが好きな方であれば食べ歩きもよいでしょう。
斜里町やウトロ周辺は飲食店が充実しており、カニや帆立などの魚介類を扱うお店が多く、中には鹿肉を使ったジビエ料理が食べられるお店も。近くに立ち寄った際にはぜひチェックしてみてください。
また、知床は温泉街も充実しているため、ドライブ観光にもぴったりですよ。露天風呂や秘湯など、さまざまな温泉が点在しているので旅の疲れが癒せますよ。
3.オホーツク流氷館
オホーツク流氷館は、流氷とオホーツク海の生き物をテーマにした観光施設です。施設内では流氷を360度カメラの映像で楽しめたり、流氷の天使と呼ばれるクリオネを間近で見られたり、本物の流氷が100tも展示されているスペースなどがありますよ。
施設の展望台ではオホーツク海や網走湖、知床連山などの絶景が見られるのも魅力ですね。ほかにも観光情報コーナーやレストラン、お土産コーナーなども充実しています。
カフェメニューではオホーツク海の塩を使った塩キャラメル味のソフトクリームを販売しています。オホーツク流氷館でしか味わえないため、行った際にはぜひ食べておきたいですね。
4.釧路湿原
釧路湿原は釧路市で人気の観光スポットです。広さが28,788haと日本最大の湿原となっており、そのうちの7,863haはラムサール条約に登録されています。湿原内には植物がおよそ700種類、動物はおよそ1,300種類も生息しているのが特徴です。
運が良ければ絶滅危惧種にも指定されている国の天然記念物のタンチョウや、オジロワシなど珍しい動物も見られるでしょう。湿原内には6つの展望台と遊歩道があり、歩きながら湿原内の自然を観光できますよ。
また、遊歩道は場所によってアップダウンが激しいところもあるので、自分の体力に合わせてルートを決めるのがおすすめです。移動の際はノロッコ号に乗るのもおすすめ。
4〜10月の間で運行しており、釧路駅から塘路間を50分かけて移動し、道中には湿原内の絶景が楽しめるでしょう。
5.摩周湖
北海道の神秘の場所と呼ばれている摩周湖は、世界の中でも高い透明度を誇る湖です。周囲およそ20km、最大水深は212kmにもなり、湖面に映し出される鮮やかな青色は「摩周ブルー」と呼ばれ、観光客に人気の風景となっています。
また、湖の周囲は150m〜350mものカルデアの壁に囲まれており、注ぎ込む川がないのにも関わらず同じ水位を保ち続けているという不思議な環境なのもポイント。周辺には3箇所の展望台があり、それぞれ違った角度で湖のうつくしい光景が見られます。
6〜7月ごろには湖が霧に包まれるため、普段とは違った雰囲気の湖が楽しめますよ。
まとめ
道東エリアにはさまざまな観光場所があり、その地ならではの景色やグルメなどを堪能できるのが魅力。今回は女満別空港からのルートをご紹介しましたが、空港によって所要時間や効率よく巡れる順番も変わってくるため、旅行日数に合わせてプランを計画してみてくださいね。