北海道海鮮丼

【北海道の海の恵み】道東でおいしいグルメを楽しもう!

「道東のグルメはどんなものがある?」

「道東の食べ歩きのおすすめは何がある?」

道東旅行を計画している方の中には、このような悩みを抱える方も多いでしょう。

本記事では、道東のおすすめグルメをご紹介します。道東エリアで寄っておきたい観光地も合わせて解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

道東のグルメは海鮮が豊富

北海道ホッケ漁

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道東は日本の最北端に位置するエリアで、オホーツクや釧路、十勝エリアを有する北海道区分の1つです。道東のエリアには釧路、十勝以外にも網走や根室が含まれています。

道東は冷涼な気候が特徴で、寒い海に生きる魚たちは自然と身が引き締まるため、産卵や寒さに負けないために脂肪を蓄えます。そのため、脂の乗った魚が食べられますよ。

ここでは、道東でおいしい海鮮が食べられる以下の3つの料理をご紹介します。

  • 羅臼の海鮮丼
  • 和商市場の勝手丼
  • 炉端焼き

では、順番に解説します。

1.羅臼の海鮮丼

羅臼は、さまざまな種類の魚介類が年中通して取れるのが魅力。羅臼町で水揚げされる海産物は根室海峡へと続く知床の自然の恩恵を受けており、質のよい一級品が揃っています。

羅臼の海鮮はエゾバフンウニや鮭、ホッケなど時期によってさまざまな魚介が取れますよ。7〜10月には町外にはなかなか出ない貴重なガサエビが楽しめるのもポイント。

また港付近の市場へ行けばうにやいくらなどその時期の旬の食材を味わえますよ。とくに羅臼町にある知床食堂では海鮮丼や定食が充実しており、新鮮な魚介を使った料理が食べたい方におすすめです。羅臼に行った際には、ぜひ行ってみてくださいね。

2.和商市場の勝手丼

釧路市にある和商市場では、自分だけの海鮮丼が作れます。和商市場内の海鮮屋や魚卵専門店で自分好みの魚介を見つけて丼の上にトッピングできるのが魅力。量り売りや切り身で売られているため、量の調節が自由なのもうれしいポイントですね。

材料は時期によって異なるので、その時期の旬の食材を使った海鮮丼が楽しめるでしょう。手軽に道東の海鮮を楽しみたい方におすすめです。

3.炉端焼き

炉端焼きは囲炉裏を使って炭火で野菜や海鮮を焼き、素材本来の味わいを楽しめますよ。北海道の釧路が炉端焼きの発祥といわれており、道東内の囲炉裏焼きのお店は店舗によって提供方法が異なります。

裏の厨房で焼かれた料理を提供するお店や、店員が目の前で焼いてくれるお店、また自分たちで好みの海鮮を焼けるお店などさまざまな種類がありますよ。魚介と野菜がメインで、主に帆立や鮭、ホッケや牡蠣などその時期の旬の食材を味わえるでしょう。

また、お店によっては魚介や野菜以外に肉を提供しているところや、囲炉裏を使わないおつまみが充実しているところもありますよ。

道東ドライブのランチに人気のグルメ5選

根室グルメエスカロップ

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道東エリアには阿寒摩周国立公園や釧路湿原国立公園、世界遺産に認定されている知床など、さまざまな観光スポットが充実しています。

また、温泉も豊富で場所によっては眺望の美しい温泉や秘湯などもあるため、ドライブ後の疲れを癒すのにもおすすめのエリアです。ここでは、ドライブにぴったりな以下の5つのランチをご紹介します。

  • オホーツク北見塩やきそば
  • オホーツク網走ザンギ丼
  • エスカロップ
  • 十勝豚丼
  • 北見焼き肉

では、順番に解説します。

1.オホーツク北見塩やきそば

オホーツク北見塩やきそばとは、北海道の北見市で提供されている焼きそば料理のことです。オホーツク地方の北見地域の名産品を使ったご当地メニューで、帆立やタマネギをメインにその素材のよさを引き出す味わいが特徴です。

2007年には「オホーツク北見塩やきそば推進協議会」が発足し、いくつかのルールが定められています。主なルールは、以下の表の通りです。

【オホーツク北見塩焼きそばの定義・ルール8ヶ条】

第1条道内さんの小麦を主原料とした麺を使用する
第2条オホーツク産地の帆立を使用する
第3条生産量日本一の北見タマネギを使用する
第4条味付けはソースではなく塩とする
第5条皿ではなく、鉄板で提供する
第6条協議会指定の道産割り箸を使用する
第7条できるだけ北見にこだわったスープをつける
第8条シズル感を演出するために魔法の水を用意する

【オホーツク北見塩やきそばの消費者満足度を高める3ヶ条】

第1条味、食材は地元にこだわり、「オホーツク・北見」を感じられるものを提供する
第2条笑顔のサービスに努めるとともに、提供店同士の連携を大事にする
第3条トッピングや演出に工夫を凝らし、オリジナリティーを追求する
参考:オホーツク北見塩焼きそば応塩隊ブログ

このように、北見塩焼きそばには細かなルールが制定されています。店舗によってさまざまな味わいがあるため、食べ比べするのもおすすめです。

2.オホーツク網走ザンギ丼

オホーツク網走ザンギ丼は、網走産のオホーツクサーモンを白魚醤油に漬け込み、油で揚げてごはんの上にのせた丼ぶり料理のことです。平成20年にご当地グルメとして、オホーツクサーモンのおいしさを世の中に広めたいとの思いから誕生しました。

オホーツク網走ザンギ丼には「正式名称はオホーツク網走ザンギ丼とする」「ごはんの上にのせる具材は網走ザンギ丼のほか自由とするが、なるべく地元の食材にこだわる」「オホーツク網走産長いもと網走産の山わさびを添える」といったいくつかのルールが定められています。

また、「価格は1,000円未満とする」というルールもあり、リーズナブルな価格で食べられるのもうれしいポイントですね。

3.エスカロップ

エスカロップは根室のご当地料理で、バターライスにとんかつとデミグラスソースがトッピングされています。現地では「エスカ」とも呼ばれており、カレーやオムライスに並ぶ家庭料理の定番です。

元々は漁師のために生まれたメニューで、素早くたくさん食べられるようボリュームのある見た目がポイント。昭和38年に根室市のレストランのシェフが考案したのがきっかけで、次第に根室市内全域に普及し始めました。

フランス語で肉の薄切りを意味する「エスカロープ」から「エスカ」という名前がつけられています。店舗によってデミグラスの味わいが異なるので、食べ比べするのもおすすめですよ。

4.十勝豚丼

十勝豚丼は帯広の十勝発祥のグルメで、甘辛いタレで味付けされた豚肉をごはんの上にのせた料理です。寒い日の続く十勝で体が温まり、大人から子どもまで楽しめる十勝特有のグルメとして昭和8年に開発されました。

庶民でも食べられる味を追求し、鰻丼に近い醤油ベースによる味付けが魅力。その味わいが評判を呼び、北海道のご当地グルメとして定着していきました。また、そのユニークな名前と手軽さや珍しさで全国からも注目を浴びています。

十勝の飲食店ではお店によって個性豊かなさまざまな味わいが楽しめるので、好みの味わいのお店を見つけるのもよいでしょう。

5.北見焼き肉

北見焼き肉は、北海道の北見市で食べられる焼き肉のことです。主に牛サガリや豚ホルモンといった内臓肉を炭火の七輪で焼いて楽しみます。基本的に肉には味付けがされておらず、塩とコショウまたは各店舗オリジナルの生だれをつけて楽しむのが特徴です。

炭火で焼くため火力が強く、肉汁を逃さないため肉の旨みを味わえますよ。元々は昭和30年代に北見市内で手に入る新鮮なホルモンを、当時の旧国鉄職員たちが仕事終わりに仲間とともに楽しむ文化で、現在も北見の食文化として受け継がれています。

北見市内にはさまざまな焼き肉店があり、隠れた名店などもありますよ。

道東はB級グルメも充実している

釧路グルメスパカツ

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道東は海鮮やご当地グルメのほかにもB級グルメが豊富なのも魅力。ここでは、以下の3つのおすすめB級グルメについてご紹介します。

  • スパカツ
  • 牛トロ丼
  • 釧路ラーメン

では、順番に解説します。

1.スパカツ

スパカツとは釧路市民のソウルフードのことで、熱々の鉄板の上にパスタやとんかつ、ミートソースがかかっているのが特徴です。釧路市内のレストランでは定番のメニューで、ボリューム感があり食べ応えのよさが魅力。

鉄板の上で香ばしく焼かれた太めのパスタとミートソースの相性も抜群ですよ。

1960年に釧路市内の老舗洋食レストラン「泉屋」で、当時高級品とされていた豚肉をカツにしてミートソースパスタの上にのせることで、贅沢な気持ちになってもらおうと始まったのがきっかけ。

また、寒い時期にも最後まで熱々の状態で食べられるようにと考えられ、鉄板の上にのせて提供するスタイルが採用されました。子どもから大人まで楽しめるので釧路に寄った際には食べておきたいグルメです。

2.牛トロ丼

 牛トロ丼は、まるで大トロのような滑らかな食感のお肉が特徴の丼ぶりです。牛トロとは、北海道のスロウフードが販売している食品で、冷凍状態のフレークをタレとともに温かいごはんの上にかけて楽しみます。

「立派に育てた牛を余すところなく食べて欲しい」という願いが込められたもので、本来は流通に乗らない部位を使って開発されました。

一時はO-157やBSE、生食用肉の規制強化によって生産が中止されたものの、生ハム作りの技術を応用したことにより非加熱加工製品として再び提供されるようになりました。

2023年には全国ご当地丼選手権でグランプリにも輝いています。牛トロのフレークは常温で溶けやすく、一度冷凍庫から取り出すと1時間ほどで溶けてしまうため、持ち帰りができません。そのため、観光中に見つけたらぜひとも食べておきたいグルメですね。

3.釧路ラーメン

釧路ラーメンは北海道第四のラーメンといわれており、細いちぢれ麺に醤油ベースのあっさりとした味が特徴です。元々は大正時代に釧路の食堂にやってきた横浜の料理人の持ち込んだ支那そばがルーツとされています。

当時はこってりとした味わいの豚骨ベースのスープでしたが、釧路の土地に馴染むよう味が変化し現在は鰹出汁を使ったあっさりとしたスープが使われるようになりました。

釧路ラーメンに使われる麺は忙しい漁師に早く提供できるよう、ゆで時間を短くするため細麺になったという説もあります。この細麺は添加物や防腐剤不使用のため、日持ちせずお土産には不向きです。そのため、釧路でしか食べられないラーメンとなっています。

釧路市内の店舗によっては鰹出汁以外にも鶏ガラや煮干し、昆布などのさまざまな出汁がブレンドされているところもあるので、お店ごとに異なる味わいが楽しめますよ。

道東で味わえるスイーツ2選

北海道アイスクリーム

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東はグルメだけでなく、スイーツも絶品ですよ。ここでは、その中でもおすすめの「マルセイバターサンド」と「ソフトクリーム」の特徴をご紹介します。道東観光を予定している方はぜひチェックしてみてくださいね。

1.マルセイバターサンド

帯広の六花亭が販売しているマルセイバターサンドは、北海道土産の定番ですよ。六花亭で販売しているお菓子の売り上げの中でも4割を占める代表的な銘菓で、ホワイトチョコにレーズン、北海道産の生乳100%のバターを掛け合わせたクリームがサンドされています。
菓名の由来は十勝開拓の祖である「依田勉三」の率いる晩成社が十勝で最初に作ったバターからきています。マルセイバターサンドは長らく道内のみでの販売でしたが、1990年代ごろから全国的に有名となり、各地の物産展でも定番の商品となりました。

2.ソフトクリーム

道東内でもとくに人気なのが各所にあるソフトクリーム。新鮮な牛乳の風味を最大限に引き出した濃厚な味わいが特徴で、ソフトクリームに使われている乳製品は、厳選された牧場で育てられた健康な牛たちから採れたおいしいミルクから作られています。

エリアによって使用している牛乳の種類は異なるため、各地を巡り食べ比べするのもよいでしょう。観光地ごとに地域の特色を生かしたソフトクリームが販売されているため、観光時にはぜひ食べてみてくださいね。

道東観光で行っておきたいおすすめスポット3選

知床国立公園

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道東エリアは阿寒摩周国立公園や釧路湿原国立公園、世界遺産の知床など自然豊かな観光地が豊富です。また、オホーツク海に面しており冬には流れ着く流氷が見られる唯一のエリアとなっています。ここでは、その中でも道東に来たら行っておきたい以下の3つの観光スポットをご紹介します。

  • 知床
  • 神の子池
  • 網走監獄

では、順番に解説します。

1.知床

知床とは、2005年に登録された世界遺産のことで、手付かずの自然とさまざまな動物の生息地となっています。

知床は北海道東部の斜め上に突き抜けている部分全体のことを指し、エリア内には知床五湖や知床岬、知床横断道路などさまざまな観光スポットが点在しています。魚介類も豊富でカニや鮭、ホッケなどの魚を楽しめる飲食店が充実していますよ。

また、知床は温泉もおすすめ。露天風呂や無料で入れる秘湯などさまざまな温泉を楽しめるでしょう。ウトロ温泉街では宿泊施設もあるので温泉巡りを楽しむのもおすすめ。

知床エリアは数々のおいしいグルメや観光スポットだけでなく、穴場スポットやさまざまなアクティビティもあるので1日中観光を楽しめるでしょう。

2.神の子池

神の子池は、周囲220m水深5mほどの小さな池のことです。アイヌ語で「神の湖」という意味の神の子池は、年間を通して水温が8度前後と冷たいので、倒れた唐木などが腐らずに水の中で化石のように沈んでいるのが見られます。

摩周湖の地下水によってできたとされており、1日におよそ12,000tもの伏流水が湧き出ているため冬でも凍らないのが特徴です。透明度が高く、天候によってはエメラルドグリーンや淡い水色などに変化し、さまざまな池の表情が楽しめますよ。

現在は阿寒摩周国立公園に編入され、国立公園として指定されています。神の子池付近の林道は中型、大型車の通行はできません。また、路肩が崩れやすくなっているため、車で通行する際は徐行して進むようにしましょう。

3.網走監獄

網走監獄は網走刑務所旧建造物の博物館で、刑務所の建築物群を移築復元し、保存公開しています。

施設内には食堂やミュージアムショップのほかに重要文化財に指定されている庁舎や刑務支所、また登録文化財に指定されている裏門や独房などさまざまな施設がありますよ。

施設内にはリアルなマネキンが配置されているほか、運搬具を持ってみたり足に重い鉄丸をつけて歩いてみたりと、当時の人々の暮らしなどを体験できるコーナーが充実しています。

メインの展示場ではプロジェクターを使って当時の過酷な映像展示が見られ、網走監獄の歴史について学べますよ。併設されている食堂では、現在の網走刑務所で収容者が食べている食事メニューを再現した「体験監獄食」が食べられます。道東の歴史を学ぶのにおすすめです。

まとめ

道東には漁業が盛んで、新鮮な海鮮を食べられる飲食店が充実しています。スイーツやB級グルメなど、道東でしか味わえないものも多いので事前にチェックしておくとよいでしょう。

また世界遺産や国立公園など、さまざまな観光スポットも充実しているので、グルメ巡りと合わせて道東観光を楽しんでくださいね。

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