【北の勝】根室の幻の地酒!しぼりたてや大吟醸などの特徴から購入方法まで解説

【北の勝】根室の幻の地酒!しぼりたてや大吟醸などの特徴から購入方法まで解説

日本最東の地、北海道根室市で製造される「北の勝」は、その独特な味わいと品質で多くの日本酒愛好家を魅了しています。

根室の透き通った空気や、明確な四季の移り変わりによって生まれるこの地酒は、まさに北の大地の恵みそのものと言えるでしょう。

本記事では、「北の勝」の読み方や歴史背景・定番品・限定品の種類と特徴についてくわしく解説します。

また、北の勝の購入方法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

「北の勝」の読み方と歴史背景

「北の勝」は、根室市に本拠を置く「碓氷勝三郎商店」が手がける日本酒銘柄です。

その読み方は「きたのかつ」と読み、多くの日本酒ファンに親しまれています。

以下では、北の勝が誕生した歴史や、地理的な特徴が与えている影響についてみていきましょう。

北の勝の誕生と歴史:碓氷勝三郎商店

碓氷勝三郎商店は、明治時代に創業された歴史ある酒蔵です。

今から百有余年前、北海道根室市常盤町で創業し、創業当初から質の高い酒造りを目指し、地元の気候風土を活かした酒造りを行ってきました。

「北の勝」は、明治20年9月に誕生した由緒ある銘柄で、製造当初からさまざまな人に愛され続けています。

厳選された原材料と伝統的な醸造技術を融合させた独自の製法で知られており、寒冷な気候条件を利用した低温発酵技術が特徴的です。

低温でじっくりと発酵させることで、雑味のないクリアな味わいと深みを生み出しています。
そんな北の勝は、国内外の酒類品評会で多数の受賞歴を誇り、その品質の高さが評価されていることも大きな魅力です。

特に、最高級酒である「大吟醸」は高評価を得ており、唯一の清酒品評会である全国新酒鑑評会で3度も金賞を受賞しています。

根室の地理的特徴と酒造りへの影響

根室市は北海道の東部に位置し、冷涼な気候と豊かな自然環境が特徴です。

この地理的特徴は「北の勝」の酒造りに大きな影響を与えています。

根室は四季の移り変わりが明確で、酒造りにとって理想的な、安定した気候風土です。

冬の低温は発酵に適しており、ゆっくりと時間をかけて発酵させることで、深い味わいを引き出しています。

また、根室の清らかな水も北の勝の美味しさの秘密の一つ。

この水は、地元の豊かな自然から湧き出るもので、その純度と品質は最高レベルです。

北の勝は、恵まれた自然環境にくわえ、酒造りの伝統技術が生みだした、ロマンの美酒と言えるでしょう。

【定番品】北の勝の種類と特徴

日本でも有数の日本酒銘柄である「北の勝」は、さまざまな種類を展開しています。

  • 「大海」
  • 「鳳凰」
  • 「本醸造」

本章では、上記の定番品について詳しくみていきましょう。

北の勝 大海

北の勝 大海 画像

出典:鎌田本店「北の勝 大海」

容量・価格1,800ml・2,078円
原料米国産米
精米歩合71%
アルコール度数15.7度

「北の勝 大海」は、ブランドの定番酒で旧2級酒の佳撰クラスの普通酒に分類されます。

飲むたびに海の香りが広がるような豊かな味わいが特徴。

根室を代表する「花咲ガニ」などを使った、新鮮な魚介料理との組み合わせが推奨されており、その相性は抜群です。

根室へ旅行される方は、花咲ガニと一緒に「北の勝 大海」を味わってみてはいかがでしょうか?

「北の勝 大海」のスッキリとした香りと、肉厚で海の幸を感じることのできる花咲ガニの組み合わせは、日本酒が苦手な方にもおすすめです。

北の勝 鳳凰

北の勝 鳳凰 画像

出典:鎌田本店「北の勝 鳳凰」

容量・価格1,800ml・2,281円
原料米国産米
精米歩合70%
アルコール度数15.4度

「北の勝 鳳凰」は、旧1級酒の上撰クラスの普通酒に分類されます。

「大海」よりも味わいに芯があることが特徴で、飲んでて飲み飽きしないお酒です。

冷やしても燗しても楽しめるため、幅広いシーンで飲まれています。

大海と同じく根室の地元料理と相性が良いため、根室を訪れた際には、ぜひ魚介系の料理とのペアリングを楽しんでみてください。

北の勝 本醸造

北の勝 本醸造 画像

出典:鎌田本店「北の勝 本醸造」

容量・価格1,800ml・2,750円
原料米五百万石
精米歩合60%
アルコール度数15度以上16度未満

「北の勝 本醸造」は、醸造用アルコールを添加しバランスを整えた本醸造酒で、香り豊かなコクのある味わいが特徴です。

燗をつけると、その豊かな風味が一層引き立ち、冷やして飲むと爽やかな口当たりが楽しめます。

定番のラインナップのなかでは、精米歩合が高く贅沢に作られている地酒なため、根室を訪れた際には、大海や鳳凰との違いを飲み比べてみてくださいね。

【限定品】北の勝の種類と特徴

続いて、季節ごとに製造・販売される限定酒を紹介します。

  • 大吟醸
  • 吟醸酒
  • 吟風 純米酒
  • 本醸造「冷用酒
  • 「まつり」大吟醸
  • 純米大吟醸 令香(れいか)

それぞれの特徴をみていきましょう。

北の勝 大吟醸:毎年12月発売

北の勝 大吟醸:毎年12月発売 画像

出典:北海道新聞デジタル「この時期限定北の勝「大吟醸」5日発売」

容量・価格1,800ml・ 9,750円
原料米米(国産)、米麹(国産)
精米歩合40%
アルコール度数16度以上17度未満

「北の勝 大吟醸」は、厳選された米と磨き抜かれた技術で醸された一品です。

毎年12月に発売される限定品で、即完売になるほどの人気商品。

北の勝最高峰の日本酒で、品評会において数々の受賞歴があります。

芳醇な香りと繊細な味わいが特徴で、日本酒が好きな方にはぜひ一度飲んでいただきたい日本酒です。

販売時期になるとオンラインでも購入できるため、争奪戦にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

北の勝 吟醸酒:毎年8月発売

北の勝 吟醸酒:毎年8月発売 画像

出典:鎌田本店「北の勝 吟醸」

容量・価格1,800ml・4,994円
原料米米(国産)、米麹(国産)
精米歩合55%
アルコール度数16度以上17度未満

「北の勝 吟醸酒」は、8月に限定発売される吟醸酒です。

程よい吟醸香でのど越しが良く、夏の暑い時期にぴったりの日本酒。

スッキリとキレていく後味も特徴で、冷やして飲むと、その爽やかさが一層引き立ちます。

暑い夏の時期にぴったりで魚介との相性がいいので、キンキンに冷やして浜焼きなどと合わせて楽しんでみてくださいね。

北の勝 吟風 純米酒:毎年4月発売

北の勝 吟風 純米酒:毎年4月発売 画像

出典:北海道新聞デジタル「北の勝「純米酒」25日限定発売 道産米吟風を使用」

容量・価格720ml・1,617円
原料米米(国産)、米麹(国産) 北海道内産吟風 
精米歩合60%
アルコール度数15度以上16度未満

「北の勝 吟風 純米酒」は、毎年4月に発売される純米酒で、北海道内産の酒造好適米の「吟風」を100%使用して作られています。

スッキリした端麗辛口で、穏やかな香りと程よい酸味が大きな特徴です。

春先の野菜や魚介料理と合わせると、その風味が一層引き立ちます。

北海道のお米を100%使用しているので、ぜひ北海道の食材とペアリングして、味だけでなく北海道の雰囲気も一緒に味わってみてくださいね。

北の勝 本醸造「冷用酒」:夏限定

北の勝 本醸造「冷用酒」:夏限定 画像

出典:北海道新聞デジタル「夏季限定「北の勝」、冷用酒13日発売 根室」

容量・価格7300ml・567円
原料米米(国産)、米麹(国産)
精米歩合60%
アルコール度数14度以上15度未満

「北の勝 本醸造 冷用酒」は、その名の通り、夏限定の爽やかな冷酒です。

本醸造酒のアルコール度数を下げ、飲み口が爽やかに仕上げられており、女性にもおすすめ。

キンキンに冷やすことでそのフレッシュな味わいがより一層引き立ち、特に、暑い夏の日にぴったりの一品です。

日本酒が苦手という方は、こちらの北の勝から挑戦してみてはいかがでしょうか?

北の勝「まつり」大吟醸:夏限定

北の勝「まつり」大吟醸:夏限定 画像

出典:北海道新聞デジタル「祭り盛り上げ根室・北の勝大吟醸「まつり」夏限定で販売」

容量・価格300ml・964円
原料米米(国産)、米麹(国産)
精米歩合50%
アルコール度数15度以上16度未満

「北の勝 まつり 大吟醸」は、毎年夏の時期に製造される限定品です。

北海道三大祭である金刀比羅神社の例大祭に併せて製造され、祭りを毎年盛り上げています。

キリッとした味わいが特徴で、暑い夏のイベントや集まりに最適な一品です。

北海道のお祭りに参加する際には、祭りに日本酒を合わせるという体験を味わってみてはいかがでしょうか。

北の勝 純米大吟醸 令香(れいか)

北の勝 純米大吟醸 令香(れいか) 画像

出典:酒泉館「北の勝 純米大吟醸 令香(れいか) 」

容量・価格720ml・4,004円
原料米道産の酒造好適米「きたしずく」
精米歩合40%
アルコール度数15度以上16度未満

「北の勝 純米大吟醸 令香」は、道産の酒造好適米「きたしずく」を100%使用した純米大吟醸です。

精米歩合40%と贅沢にきたしずくを使用し、厳寒期に丹念に仕込まれた日本酒。

北の勝の純米大吟醸は、130周年記念に発売された「壱参〇」以来5年ぶりとなっており、日本酒愛好家の純米大吟醸となっています。

芳醇な味わいと高らかな香りは、「令香」でしか体験できない、唯一無二の味わいですので、ぜひ一度オンラインでの購入に挑戦してみてくださいね。

北の勝の購入方法|根室に行かなくても購入可能?

根室市の地酒「北の勝」は、多くの日本酒愛好家に愛されていますが、根室市に行かずとも手に入れる方法はあるのでしょうか。

以下では、北の勝を購入するためのさまざまな方法について詳しく解説します。

遠方に住んでいても楽しむことができる方法を見つけましょう。

「北の勝」が購入できる店舗

「北の勝」は、根室近隣の酒販店や専門店で購入可能です。

また、北海道内の一部の酒販店でも取り扱いがあります。

  • 酒舗七蔵 (津畑商店)
  • 鎌田本店
  • 地酒とワインの専門店 酒泉舘
  • 西沢商店
  • 酒の早坂商店
  • まるしん商店
  • Aコープ あるる など

根室の地元店舗では、限定品や特別な商品も取り扱っています。

特に、地元ならではの限定品や季節限定商品は、直接訪れて購入する価値があります。

なお、碓氷勝三郎商店に直接足を運んでも、購入できませんので注意しましょう。

「北の勝」のお取り寄せ情報

「北の勝」は、全国各地の酒販店やオンラインショップで取り寄せることができます。

  • Amazon
  • 楽天市場
  • Yahoo!ショッピング
  • 酒泉館 オンラインショップ
  • タイエー 地酒通販
  • アークス オンラインショップ
  • まるしん商店 オンライン
  • 鎌田本店 オンラインショップ など

特に、限定品や季節商品はオンラインショップを利用することで入手できる可能性が高まります。

通販サイトを利用すれば、根室まで足を運ばずに、「北の勝」を楽しむことができるため、遠方に住んでいる方は積極的に利用しましょう。

まとめ

「北の勝」は、その豊かな味わいと高い品質で多くのファンに愛される日本酒銘柄です。

根室の地理的特徴を活かした独自の醸造方法と、さまざまな種類の定番品・限定品が楽しめる「北の勝」は、日本酒愛好者にとって見逃せない存在です。

実は、遠方に住んでいるといった理由から根室を訪れることが難しくとも、オンラインショップを利用してその魅力を楽しむことができます。

また、オンラインも手軽で良いですが、地元の酒販店や専門店で購入することで、より地域に根ざした「北の勝」の魅力を味わうことも可能です。

「北の勝」への理解を深め、ぜひその美味しさを一度体験してみてください。

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